大地震が起きた直後、スマホを取り出して家族に電話をかけようとしても「プー、プー、プー」と話し中音や回線混雑のアナウンスが流れて全く繋がらない……。
これは過去の大規模震災で誰もが直面したパニックです。家族が別々の場所(通勤中、学校、外出先など)にいるときに被災した場合の、命を繋ぐ安否確認のルールをお伝えします。
1. なぜ電話は繋がらなくなるのか?回線パンクの恐怖
大規模地震が発生すると、安否確認や状況把握のために何百万人もの人々が一斉に音声通話を試みます。
- 通信規制の実施:携帯電話会社は、回線のパンクを防ぎ、救助や医療などの緊急回線を確保するために、音声通話の規制(最大90%以上の制限など)を行います。
- 「無事を確認したい」という焦りが生むリスク:何度もリダイアルを繰り返す行為自体が回線に負荷をかけ続け、かえって繋がりづらい状況を悪化させてしまいます。
2. 音声がダメならこれを使え!確実な3つの安否確認手段
電話が通じないときのために、あらかじめ「どの手段を使うか」を家族で共有しておくことが生死を分けます。
- 災害用伝言ダイヤル「171」
- 固定電話や携帯電話から「171」にダイヤルし、音声ガイダンスに従って自分の電話番号を登録(録音)・再生するシステムです。被災地外へメッセージを届けることができるため、最も確実性の高い公的な安否確認手段です。毎月1日や防災週間などに無料体験利用ができるため、一度練習しておくと安心です。
- 災害用伝言板(web171)やインターネットサービス
- 各通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)が提供する災害用伝言板サービスや、インターネット上の掲示板にテキストでメッセージを残します。
- LINEなどのSNSやメッセージアプリ
- 音声通話に比べて、データ通信(パケット)は比較的繋がりやすい傾向にあります。家族専用のグループトークを作り、災害時はまずそこに状況を書き込むルールにしておくのが現代的で非常に有効です。
3. 事前に決めておくべき「家族のルール」
ツールがあっても、ルールが曖昧だと混乱してしまいます。日頃から以下の3つを話し合っておきましょう。
- 「どこに避難するか」の共通認識:自宅が被災した場合の一次避難所や、地域の指定避難場所を家族全員で把握しておく。
- 「連絡がつかない場合の合流場所」:数日間連絡がつかない場合、どこで落ち合うかを具体的に決めておく(例:「実家のリビング」「地域の小学校」など)。
- 「紙に書いて持ち歩く」:スマホの電池が切れたり故障したりしたときに備え、家族の連絡先や合流場所を書いたメモを、財布やお薬手帳の間に忍ばせておく。
今日の「逃げ知恵」まとめ
離れ離れの家族と連絡を取り合うためには、音声通話に頼らない事前の備えが不可欠です。
- 大地震直後の音声通話は繋がらないものと心得て、無闇にリダイアルしない
- 災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を確認し、家族での連絡手段を共有する
- スマホが使えなくなったときに備え、連絡先や合流場所を紙のメモでも持っておく
今夜、ご家族で「もし離れ離れのときに地震が起きたら、どこで集合してどう連絡し合うか」をぜひ話し合ってみてください。その共通認識が、不安な心を支える最大の絆になります。
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